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催眠術師が陥りやすいスランプポイント「世界観の共有」とは?
催眠術をかける際、感情や感覚支配レベルは特に被験者との「世界観の共有」が成功率を高めるポイントとされている。例えば「砂漠のように暑い」という感覚の催眠術をかける場合、言葉だけで「暑い」と暗示を与えるだけでなく、あおぐしぐさや身振り手振り、言葉の強弱を加えることで、被験者の感じている「暑い世界」を催眠術師も一緒に共有しよう(暗示をより強化しよう)という考え方である。
もちろん、これはこれである程度の追い込み暗示になるだろうが、いわゆる素人の「お遊び・馴れ合い催眠術」レベルである。ではテレビに出るような有名な催眠術師はどのようにかけているのだろうか?
プロの催眠術師は「世界観の共有」ではなく、「どっぷり浸かって引きずり込んでかける」
プロの催眠術師は、言葉面だけの浅いかけ方ではなく、まず術師自身が先にトランス状態に入る。そしてある程度、被験者に同調を移してから暗示を与え、現象を起こすわけである。催眠誘導の極意は、術師自らが進んで入り、被験者を催眠の世界に手招きをすることである。そしてプロの催眠術師は、自身の催眠深度をコントロールしながら、ほどほどのところで被験者より先に抜け出し、また新たな刺激や暗示を繰り返すわけである。
「潜在意識」には「潜在意識」で対応する
催眠術にかかっている間、被験者は「潜在意識」のレベルで催眠術師と対応している。催眠術師だけが「顕在意識」で対応すると、白けてしまう上に、被験者はその空気を無意識レベルで敏感に感じ取る。被験者の「潜在意識」には、催眠術師も「潜在意識」に落とし込んで対応する。これが出来るようになると、驚くほどスムーズに催眠術がかけられる。
催眠術師は、どんと構えておくのが成功のポイント
催眠術師は、被験者に何を言われても、どんな反応が返ってきても、まずは「どんと構えて受け止める」。特に感情系や感覚系の催眠術では、予期しない反応が返ってきても、「わかってますよ、大丈夫」というスタンスで受け止め、肯定することで、被験者は安心して催眠術を楽しむことが出来る。男女間の恋愛と同じ、安心感を与えるだけで、相手は離れないわけである。催眠術と恋愛をリンク出来るようになると、あなたも一流の催眠術師である。