YouTuberのワタナベマホトさんに、催眠術師の南裕先生が催眠術をかけるガチ企画。大嫌いなピーマンは克服できるのか!?催眠術の超重要ポイントを解説する。
その1:持つのも嫌なピーマンが好きになる
嫌いなものは、持っているだけでも嫌なものである。まずマホトさんにピーマンを持たせ、その反応を観察する。次に「ピーマンをじーっと見て、じっと見ていると、このピーマンのことが好きで好きで仕方ない」と暗示を入れる催眠術師。感情支配の、いわゆる好き好き催眠である。ピーマンを渡した瞬間、「わぁ、嬉しい!」と感嘆符を入れ、しっかりと握らせている。「楽しい・気持ちいい」とポジティブなイメージを抱かせるような言葉をどんどん追い込み暗示で入れるテクニックも素晴らしい。「あなたは未だかつてこんな素敵なピーマンに出逢ったことがないですよ」とさらに追い込みをかけ、反応をより強化している。「いいピーマン持っているじゃないですか!」と世界観を共有し、さらに感情をあおる様子は圧巻である。「もらっていいですか?」と嫉妬→執着させることで、より一層好きな気持ちを強化している。感情支配の現象を成功させるポイントは、緩急をつけることである。嬉しい→悲しいや笑う→泣く、好き→嫌いなど正反対の感情を短時間でかけて解くことで、さらに催眠状態が深まるという特徴を理解しよう。今回は好きなものが取られる→執着心をあおり、一層好きにさせる、というテクニックが使われている。さらに、レンズに向かって「僕はピーマンが好きです」と言葉に出させている。言葉には力があり、自身が発した言葉を聞くことで、さらに暗示が強化されるわけである。
ピーマンが好きになるという現象1つをとっても、味覚変換から好き好き催眠、さらには記憶をすり替えるなど、複数のアプローチの仕方がある。被験者の被験性と特性を理解した上で、その場でBESTな催眠テクニックを選択できるようになれば、あなたは素晴らしい催眠術師である。
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