さいみんくん

日常で使える催眠心理:「メタファー(例え話・比喩)」を用いて相手の心にアプローチしよう

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直接的な表現で話すよりも、比喩やたとえ話を用いることで、相手が受け止めやすく、行動につながる場合がある。

催眠心理での「メタファー(例え話・比喩)」とは

ミルトン・エリクソンか用いたメタファーでのアプローチ

現代催眠で有名な、ミルトン・エリクソンが治療の1つのアプローチとして用いていた「メタファー」。エリクソンはクライエントに対し、自分の作ったストーリーや例え話をよく行っていた。この中に様々な暗示を埋め込むことで、話を聞いたクライエントは、次々と問題が解決したというエピソードがある。例えば、おねしょに悩む青年にメタファーでアプローチした話。おねしょを「膀胱あたりの筋肉のコントロールができていない」と捉え、その部分の筋肉をコントロールできるようになることが治療のゴールになる、と考える。そこでエリクソンは野球の例え話の中で、少年が筋肉をキチンとコントロールできている感覚を呼び起こすことにした。
「ボールを投げてごらん。ボールを握るとき、ちゃんと力が入っているよね」
「思ったところにボールを投げれるときは、筋肉のバランスが取れてるってことだよ」という感じに。
「自分で自分の筋肉をコントロールできる」という暗示が埋め込まれた話を聞かせ、その感覚を繰り返し体験させることで、少年は一度もおねしょをしなくなった。セッションを通して、「おねしょ」という言葉を使わずに問題を解決した有名な逸話である。

日常で「メタファー(例え話・比喩)」を使いこなすには

相手に何か伝えたいとき、直接表現を用いると相手から抵抗を受けやすく、反論される場合があるだろう。例えば商品説明やセールス、相手を諭したいときに「メタファー」を使うと、「これは例え話なんだな」聞いている相手の意識のガードが緩む暗示が埋め込まれた例え話は、相手の無意識にメッセージが届きやすい。相手に自分の意思を伝えることができ、行動を促すことも可能になる。

催眠誘導時の場合、相手からあるキーワードを言わせる・引き出す・行動させるために、催眠術師やセラピストはありとあらゆる手段を用いている。被験者からたったひとつの言葉や感想を引き出すために、何十もの例え話や暗示、追い込みや手法を使いこなしているのだ。相手の内側から出た言葉ほど、大きな力を持っている。それが相手にとって最善の解決法であり、その人を変えることさえ可能となる「言葉は力を持つ」―それを知ることが、催眠への学びの近道である。

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催眠の極意

催眠の極意―「メタファー(例え話・比喩)」を使いこなし、相手にアプローチしよう