さいみんくん

日常で使える催眠心理:「キャリブレーション」で客観的に相手をとらえよう

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視覚や聴覚、触覚などの感覚を使って観察することで、「非言語的メッセージ」を読み取ることがあるが、これは「キャリブレーション(calibration)」と呼ばれている技法のひとつである。

催眠心理における「キャリブレーション」とは

「キャリブレーション」とは、相手の心理状態を非言語(ノンバーバル)のサインで認識する心理学の用語である。具体的には、姿勢、動き、呼吸、表情、声のトーン、声のテンポ、目の動きなどである。

例えば何か困った状況で、口では「大丈夫」と言っていても、声のトーンや顔色・目の動きから、別の心理状態が読み取れる。それに対して、好きな人と話すときには、声のトーンが上がり、顔色が良くなり、口元を緩ませた表情になるシーンを経験したことはあるだろう。

場面を変えて、今度は手を固く握り、視線を合わすことなく、話す声に力がないといった状況観察をもとに、「相手は悲しんでいる」と判断したとしよう。実際は「お腹がすいた」であったとしても、主観的な推測が加わると、読み取る結果に違いが生じるのに気付くだろうか。

calibration:キャリブレーションという言葉は、もともとIT用語で広く知られており、モニターのカラー調整や、基準に合うように電子回路を調整することを指す。正確かつ客観的に調整するプロセスであり、そこには主観的な推測や感情を挟むことはない。

目の前の相手に実際に起きていることを、計測、あるいは観測できる客観的事実意識で気づくことが「キャリブレーション」である。相手の顔の状態、呼吸・話すスピード、皮膚の色、目の動き、まばたき、声のトーンなどに注意を払い、相手の言葉にならない心理や状態を客観的に導くのがポイントである。

このキャリブレーション能力を高める方法については、次回に紹介しよう。

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催眠心理の極意

催眠心理の極意―「キャリブレーション」とは、客観的な事実を意識的に気づくことである