さいみんくん

成功する催眠術の掛け方その8:「フィンガースティック(指がくっつく)」誘導の極意

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成功する催眠術の掛け方その8:「フィンガースティック(指がくっつく)」を見極めに使ってみよう

催眠認識を誘発させるためのボディマジックで、以前に「フィンガースティック(指がくっつく)」という簡単な誘導を紹介した。

成功する催眠術の掛け方その4:興味を惹くためのボディマジック~フィンガースティック編~

ボディマジック1:フィンガースティック(指がくっつく)の誘導

「両手をグッと握って下さい」

「人差し指を立てて、その間を3cmほど開いて下さい。私が指を鳴らすと、人差し指がくっついていきますよ」

「集中力が高い人ほど、どんどんくっついてきます。素晴らしい集中力ですね」

という流れである。いわゆる「観念運動」と呼ばれるもので、簡単な誘導で効果が大きいため、ほとんどの催眠術師がこれを最初に行う。催眠認識を誘発させるには大変有効であるが、その他にも、「被暗示性テスト」「被験性テスト」として見極めにも応用できる。

「被暗示性テスト」「被験性テスト」としてのフィンガースティック(指がくっつく)の見極めとその効果

その1:人差し指の見方で見極める
その2:指が寄っていくスピードで被暗示性を見極める
その3:驚き方・リアクションで感受性を見極める
その4:指を外す瞬間に筋肉を見極める
その5:パーソナルスペースを詰める
その6:誘導に対する学習(条件付け)を行う
その7:被験者のテンションを上げる

わずか30秒ほどの「フィンガースティック(指がくっつく)」という簡単な誘導だが、レベルの高い催眠術師は多くの見極め強化を行い、次の誘導への流れを組み立てている。「フィンガースティック(指がくっつく)」「観念運動」であるため、時間が経てば誰でもくっつく。現象自体は必ず起こるわけだから、催眠術師は安心してこの誘導を見極めにも利用すればよい。このときの被験者は、起こった現象に意識が集中している。マジックの世界でミスディレクション(Misdirection)と呼ばれる「観客の注意をそらす」という心理学的なテクニックがあるが、それと通ずるものがある。では各項目を掘り下げて説明しよう。

その1:人差し指の見方で見極める

被験者に人指し指を立ててもらい、指先を見てもらう。その指先の見方、集中の仕方観察しよう。催眠術に掛かりやすい人ほど一点に集中して凝視している。途中で身体が横に揺れたりまぶたがトロンとする感じの人は、深い催眠術に掛かりやすく、様々な催眠現象が起こりやすい傾向にある。

その2:指が寄っていくスピードで被暗示性を見極める

指が寄っていくときに催眠術師は、「どんどん近づいていきます」と追い込み暗示をかけるのだが、それに合わせてスピードが早くなる人は被暗示性が高い指が近づくという暗示に反応している結果であり、それをしっかりと拾って見極めよう。

その3:驚き方・リアクションで感受性を見極める

指がくっつく現象に「わあ、すごい!」「何で、不思議!?」とすぐに感情を出す人は、感受性が高い。そして人前で感情を表現することに抵抗が少ない。このタイプは、「好き好き催眠」や「笑う催眠」などの感情支配の催眠現象も起こりやすい
逆に「ふーん、それで?」と反応が薄く感情が出にくい場合は、ここで次の誘導の組み立てを変える必要がある。人前で感情を出すことに抵抗があるのか、誘導を思考で分析するタイプなのか、間接暗示の方が入りやすいのか、抵抗を利用した誘導が良いのか、そもそも信頼関係を再構築をした方がよいのか、と様々な伏線を張り巡らしておこう。

その4:指を外す瞬間に筋肉を見極める

被験者のくっついた人差し指を離す際に、催眠術師は両手を離すお手伝いをしてほしい。その際、さり気に被験者の手と手首に触れ「離しにくい、固まった感じがする」のか「柔らかい感じ」がするのかを確認しておこう。緊張系or弛緩系の見極めをここで軽く入れておくのがポイントである。誘導だけで終わらない―レベルの高い催眠術師は、全ての機会を見極めと深化に利用している。

その5:パーソナルスペースを詰める

被験者の手や指に直接触る際は、「ちょっと触りますね」と一言掛けてから触ろう。特に男性の催眠術師と女性の被験者の場合、ファーストタッチの際は、必ず声を掛けてほしい。気配りの出来る催眠術師と印象付けしながら、ここでさり気なく触れられる距離に近づき、被験者とのパーソナルスペースを詰めておこう心の縄張りを外し、被験者の潜在意識に抵抗なく暗示を入れるためのテクニックである。

その6:誘導に対する学習(条件付け)を行う

誘導はこんな感じの声で暗示文を聞き、ちょっと触られることもあるけど、嫌な感じはしないし、普通の状態と変わらないと被験者が受け入れたら大成功である。多くの人は催眠術に対して、どんなことをされるのだろうと未知の不安恐怖があるため、誘導を聞いて受け入れる体制が整っていない。この「フィンガースティック(指がくっつく)」誘導の雰囲気を掴んでもらい、次の誘導もこんな感じかな、と慣れてもらおう。誘導を受け入れることを無意識レベルで学習させるのがポイントである。

その7:被験者のテンションを上げる

被験者の興味・関心を高めるために、被験者のテンションを上げよう。誘導はテンポよくはっきりとした声で。反応が起こったら、すぐに拾って指摘し、そして褒める。「いいですね、すごい!集中力が高いですね」「すばらしいですね」→「じゃあ次もいってみましょうか」とそのままのテンションで次の誘導につなげよう。

この「フィンガースティック(指がくっつく)」で多くの効果と見極めが期待できる。ぜひ覚えてスムーズに使いこなしてみよう。

催眠術の極意

催眠術の極意―「フィンガースティック(指がくっつく)」誘導に全てがつまっている